サンプルはこちらの組み合わせです。
【 サイズ:L / 色:WHITE / ボタン:カラフル】
たくさんのお声をいただき、このカーディガンのみ、昨年からの糸をそのままにレギュラーアイテムとなりました。
初めて訪れた真冬のアラン諸島は、海風と自分の息づかいしか聴こえない、寒く厳しい自然が出迎えてくれました。こうした過酷な冬にも、身も心もあたたかく守ってくれる外套のようなセーターを作りたい…。そんな想いから生まれた、1着編むまでに200時間ほどかかる渾身のカーディガンが出来上がりました。
難解な古いアラン模様は、ベテランニッターの千代子さん(73歳)が解読していき、木の実のような小さい粒は416ヶ、細やかな模様がぎっしりと詰まった存在感のあるスペシャルな1着です。
手編みのニットでしか表現でき得ない、あたたかい生きもののようなずっしりとした重厚感のある1着は、まさに手仕事の芸術品です。シャツやニットなどをレイヤードして、アウターとしてもお楽しみください。
YUKI FUJISAWAではこれまでヴィンテージのアランニットに新しい光を当ててきました。改めて0からニッターさんの手でセーターを編み上げるため原点に立ち返り、古いアランニットについて研究しました。基となったのは、1960年以前に作られた、量産のフェーズに入る以前の古いヴィンテージのアランニットです。当時は編み方の教本はもちろんありません。離島には物資も届きにくく、女性達は鳥の羽や自転車のスポークを道具にしてニットを編んでいました。
現代のアランニットとは異なる不思議な作りには、渾身の思いを込めて女性たちが編んだ姿が浮かび上がります。作り手の純粋な動機――『いいものを作りたい』 『見たことないものを編んでやる』。そうしたピュアな気持ちからものづくりが始まっています。そこに本来の創造性があり、クリエイションの原動力をニットから感じるたびに、ひとりの作り手としても励まされてきました。
こちらのセーターは難易度が高く、編める職人の数が少ないためお届けの目安は2025年春以降を予定しています。
【SIZE】
・M
セーターらしくゆったりめに着たい女性、小さめをご希望の男性におすすめです。着用写真の着丈のボリューム感はそのままに、お袖の丈が短くなります。
約1550g 身幅52cm|着丈62cm|裄丈62cm
・L
170cm以上の男性におすすめです。着用写真よりも着丈が+3cm長くなります。
約1590g 身幅58cm|着丈68cm|裄丈81cm
【COLOR】
WHITE
漂白されていない羊本来のやさしいホワイト。アランニットでも定番の白色は、どんな装いにも自然とフィットする、クラシカルで落ち着いた雰囲気です。立体的なアラン模様がはっきりと浮き立って見え、手編みのあたたかなニットらしさを一番堪能できる色合いです。
【BUTTONS】
オリジナルの陶器ボタンを、デザイナー自らの手で作陶しました。詳しいストーリーは「アランセーター制作日記」をご覧ください。今回のONLINEご予約会では、セーターのボタンをお選びいただけます。
・カラフル
色とりどりのボタンを、デザイナーがセレクトします。どんな組み合わせになるかは、届いてからのお楽しみです。
・ナチュラル
セーターの色と合わせて、同色系のボタンでクラシカルにまとめます。手仕事ならではの美しさがある糸の風合いや編み目が美しく引き立ちます。
【MATERIAL】
Wool 100%
昔ながらのアランセーターのような、素朴ながらも美しい風合いを感じるウール100%の糸です。アランニットの誕生の地・アラン諸島では、各家庭で羊糸を紡いでいた歴史があります。彼の地で初めて訪れた時に出会った毛糸玉からインスピレーションを受けました。
羊の毛には高い保温性があります。自然からの恵みをまとう喜びを膨らませ、まるで人の手で紡いだような、手仕事ゆえの不完全な美しさのある糸を選び抜きました。
風合いの魅力をそのままにしているため、羊毛らしい香りがします。肌心地が気になる敏感肌の方は、タートルネックとあわせて楽しんでいただくと安心です。羊が運んできた植物の木くずや、色とりどりの羊色が混ざっています。自然のものの魅力としてお楽しみください。
【HOW TO CARE】
ご自宅で中性洗剤による手洗いができます。ご購入後のニットのほつれや、箔のオーダーリペアなどのアフターメンテナンスをお引き受けしています。
【NOTICE】
・予約商品は発売前のサンプルのため一部仕様が変更される場合があります。また箔押しの表情やサイズの個体差が若干生じます。ハンドクラフトの風合いとしてひとつひとつの個性を楽しんでいただけましたら幸いです。
・女性モデル 身長160cm
・男性モデル 身長170cm