花台/三宅瑠人

¥0

こちらの作品は一点物のため、オークション形式で販売されます。

長い時間を生きてきた古家具には、愛されてきた記憶が刻まれています。その時間を大切に受け継ぎながら新たな景色を重ねるように、イラストレーター・三宅瑠人が描く、庭に集う生きものたちのやさしい息づかいを映しました。

深く静かなインディゴの青は、夜の帳が降りた庭のように神秘的な色合いです。手仕事によって少しずつ塗り重ねて奥行きを持たせています。その深い青の上からやわらかに輝く乳白色を摺り込み、ほのかなきらめきを添えました。朝露をまとった花々のように、光の角度によってささやかに表情を変え、静かに息づくような存在感を生み出しています。

過去と今が響き合い、手をかけることで新たな景色が生まれます。この花台がこれから先の時間の中で、誰かの暮らしに寄り添い、よろこびのある記憶を刻んでいくことを願っています。

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藍色に染められたサイドテーブルの天板には、蝶々、柑橘、メジロ、卵の入った鳥の巣、花、幼虫...... などの姿が、細やかな線で描き込まれている。聞けば、これは自宅の中庭に訪れる生き物たちの関係を観察して描いたもの。

「今は冬だから庭も静かですが、暖かい季節に檸檬や蜜柑を置いておくと、メジロがやってきます。蝶々もこの庭に帰ってくるし、メジロはその幼虫をついばむ。やっぱりもともとは花を置く台だったから、いろんな生き物が庭に遊びに来るところを描けたらいいなと。食物連鎖や、いろいろな時間の流れも含めて。描いた絵をカリモク家具さんに渡して、木にレーザーで彫ってもらったのを送ってもらって。細かい表現ができるのがすごいなと思ったので、このサイドテーブルは描きこんだタッチにしています」

ひとめ見た限りでは標本のように、静かな絵。けれどそこには、“ささやか”な、と言っていいのだろうか──それはきっと、人間本位のまなざしだ。ゆうゆうと存在する、生きものたちの大胆な営みの物語がいきいきと描かれ、浮かび上がってくる。大胆な物語を見過ごしていたと思う。

「ニューオールドカリモク制作日記」より

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カラー:インディゴブルー

サイズ:W×D×H(305    305    700)

素材:本体 ブナ材、籐、花台(コロニアル)推定1989年製・2025年再製

技法:塗装剥き取り、木地調整、木地着色、イラストレーション、レーザーカット、塗装上塗り、色摺り込み

作家:三宅瑠人|繊細なタッチの動植物の絵で書籍の装画やパッケージなど様々な媒体へ作品を提供。また、デザイナーとしてもブランディングやロゴデザインを手がけている。最近の仕事に『百年の孤独』(新潮社)装画、『虎に翼』(NHK)ロゴ・ポスターデザインなど。

*三宅瑠人の制作日記はこちらからお読みいただけます*

作家からのメッセージ「カットしたオレンジを置くとメジロが遊びにきてユーカリの枝で休んでいったり、育てているディルで蝶が育ったり、種が落ちて翌年に新しい芽が出たり、ベランダで起きた、ささやかな出来事の記録。

 

一点物のためオークション形式で販売されます。ご購入前に必ずこちらの「ニューオールドカリモク 販売商品について」をご一読ください。

【オークション開催期間】

2025年3月29日(土) 12:00 〜 4月26日(土) 17:59

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